自宅でできる「納豆菌水(納豆水)」
- かじゅのぶさんシリーズ -

南足柄に移り住んで早や2年。山に囲まれた土地で家庭菜園から始まり、今年の春から小さな畑で農薬や化学費用に頼らない野菜作り。自分たちで土を耕すところからなので、土もこれから少しずつよくしていきます。
“かじゅのぶ”さんというキャラクター(笑)でなら登場してくれる夫が、今年の夏終わりに試したのは「納豆水(本来の名前はたぶん“納豆菌水”)」。今回はその納豆水について綴っていきます。
納豆水とは
納豆水は、納豆菌の発酵力を利用した液体です。
土壌に撒くことにより、納豆菌が土の中で有機物の分解を助け、他の有益な微生物の栄養源となり、微生物が増えて農作物・植物が育ちやすい環境を整えてくれます。
また、病原菌の繁殖を防ぐ働きもあり、天然の土壌改良剤として注目されているようです。
納豆水が土や農作物に与える効果
微生物バランスの向上と病害虫対策
土にはさまざまな微生物が存在し、これらがバランスよく共存している状態を「微生物バランス」といいます。
このバランスが保たれていると病原菌が増えにくく、根腐れやうどんこ病、黒星病などの一般的な植物病を防いでくれるのだとか。
また、農作物・植物の成長を助ける微生物が活発になるという仕組みもあるんだそうです。
納豆菌は土壌の有機物を分解して、農作物が吸収しやすい栄養に変換し、植物に供給します。この働きが微生物バランスを整え、農作物・植物の健やかな成長を促します。
納豆水の作り方(かじゅのぶさんレシピ)
作る人によって種類の違う納豆を混ぜるのがよいなど、いろいろとあるようですが、かじゅのぶさんの作り方で紹介します。
納豆水レシピ:必要な材料
納豆大さじ2杯と水。たったこれだけです。効果を高める意味でかじゅのぶさんは、少しヨーグルトを足すこともあるのだとか。ただし、ヨーグルトは増えすぎるので注意が必要です(笑)。
納豆菌を発酵させるコツ
納豆菌を発酵させると、植物に有効な成分がより多く生成され、効果UPが期待できるそうです。
「ヨーグルトメーカーを使うと温度を一定に保てるので便利で、ぼくは40℃で8時間ほど発酵させているかな。」とかじゅのぶさん。
ヨーグルトを作る用に買ったのに、今は納豆菌の発酵用として大活躍しています(笑)。

もとい、納豆菌メーカー(笑)
納豆水の希釈方法と保存方法
納豆水の原液はそのままだと濃すぎて植物に刺激が強いため、使用前には100倍程度(※)に水で薄めるのがポイントです。


冷蔵庫で保存すると菌が安定し、しっかり密閉しておけば1週間ほど持ちます。…といいながら、まだ冷蔵庫で…というのは勇気がでず、かじゅのぶ家では涼しい場所で保管するようにしています。
100倍に薄めたとしても、納豆臭はするので匂いに敏感な人はご注意を。
納豆水の効果を高める使い方
病気が発生しやすい高温多湿の時期に、納豆菌は特に活躍してくれます。
今年の夏も暑かったですが、まだ暑い内に畑を耕し納豆水を撒く。
そしてすかさずビニールをかぶせて2週間程度おくと納豆菌が短期間で爆発的に増え、土壌改良や病害予防に大きな効果が期待できる…と聞き、さっそくかじゅのぶ家でもやってみました。

保湿パックみたいですね
ここまで大がかりでなくても、庭の土や植物に納豆水をしゅっしゅと霧吹きでかけておくぐらいでもOKです。


手軽にできるので、ぜひガーデニングでも使ってみてくださいね。
よくある質問(FAQ)納豆水について
納豆菌水の作り方に適切な納豆の種類はありますか?
市販の納豆を使う場合、粒の大小に関係なくどの納豆でも問題なく使用できます。ただし、オーガニックや無添加の納豆を使うことで、より安心して活用できるとされています。
納豆菌水を土壌に使用するときの頻度は?
基本的には2〜3週間に一度の頻度で土に散布するのがおすすめです。特に、高温多湿の季節に使うと、納豆菌の効果が発揮されやすくなり、病害予防にも有効です。
他の植物や花にも使えますか?
はい、納豆菌水は野菜以外の観葉植物や花にも利用可能です。ただし、植物の種類によっては納豆の匂いが気になる場合もあるので、少量から試して様子を見るのが良いでしょう。
記事・撮影:もう一人の店長・高須賀 真理
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