鉱物ことはじめ

2020年の年末だったと思います。風向きを変えたくて自分に何かプレゼントを買おうかな…と思っていたときに、鉱物好きな友人と話していて「石…よいかも！」と、いろいろな鉱物が販売される「ミネラルマルシェ」というイベントに連れて行ってもらうようにお願いしていました。

結局、その時は当日体調が悪くなり、「また今度…」となったんです。 だけど、後日友人から一通の封筒が。封を開けてみると誕生石のペリドットのさざれ石（米粒程度の細かい石）が大切にくるまれていました。

その後、その友人の手引きの元、晴れて鉱物デビューを果たしました。

今でも東京・神奈川あたりの鉱物イベントには、大好きなその友人と「アクセサリーパーツの仕入れ」と言いながら、ウキウキわくわく顔を出しています。

元々、雑貨の商品企画出身だったので、どちらかというとアクセサリーというより雑貨として楽しんでいました。変わった形状なのに、どこかしら輝きや風合いがある原石が好きなのも、雑貨をルーツとしているからかもしれません。

今でも基本は磨いてない原石が好きなのですが、またその友人（大好きだからか登場率高い・笑）が、ご実家の河原で拾った石英（せきえい）を磨いているのを見て、また影響される（笑）。

磨きやすいと思った蛍石でも…

500円の特価で買ったフローライト（蛍石）を磨いてみるも、手でヤスリをかけていくと、とっても時間がかかる（汗）。フローライトは石の中でも削りやすく、石の世界でよく使われる1～10 段階の“モース硬度（ひっかいたときの傷のつきやすさ）”で言うと4ぐらいなのに。

プロのツールも「誰が使うか」
で変わってくる

小さくて磨きづらいからと、ドッピングワックス（写真参考）という加熱接合剤に細い手持ち棒と鉱物をくっつけようとするものの、なかなか素人には難しい。

それでもなんとかくっついて、磨きやすい状況ができました。なんだかアクセサリーの石っぽくなってきたので、せっかくならとアクセサリーパーツ用の穴をあける練習をしたところ、市販のリューター（※）だと開かない、開かない（笑）。

ちょっとしたことでも、毎回つまづきます。いろいろな人の手がかかって、鉱物アクセサリーってできているんだな～と感慨深く感じたのを思い出します。

南足柄、地産地消の
石加工品への想い

カジュアミネラルのスタート時は、すでに穴を開けてもらったものをアクセサリーとして皆さんにお届けすることになると思いますが、いずれは南足柄地産地消の石をすべて手仕事品として出せたらよいな～と考えています。

少し話が長くなりそうなので（悪い癖です・笑）、なぜ、地産地消の鉱物の取り扱いを目指したいと思ったのか、そして、河原での石拾いの様子なども今度後編で紹介します。後編が書き上がったら、ぜひまたそちらでお会いできたら嬉しいです。

このページに出てきた鉱物・ツール
への質問（FAQ）

なぜエメラルドの下にさざれ石を引いているの？

モース硬度ってどんなもの？

ドッピングワックスを取り扱う時の注意点は？